サビで困ること
金属がサビると見た目や使用感が大きく変わってしまうので、不具合が出て困ってしまうことがあります。
自転車や自動車のタイヤを支える部分が強くサビたままになっていると腐食によって折れてしまうことがあります。ずっと使っていない門柱や扉のちょうつがいなどが腐食によって外れてしまい、事故を起こすこともありますから、野外のサビは時々様子を見て対処するのが重要です。
包丁がサビたときは切れ味が悪くなったり刃こぼれしたり、また切ったものにサビの色がついて料理が汚く見えてしまいますし、お鍋がさびた時は茹でたものに金属の風味がついてしまう、底に穴が開いてしまうなどの困ったことが起こります。
フライパンやお鍋の素材が鉄ならば体に何の影響もありませんが、例えば古い家屋の水道から出る赤サビの水には水道管の銅や鉛が溶け出し、健康に害をあたえる場合もあります。水がきれいになるまで出しっぱなしにしておく、水道管を取り替える、浄水器を使うなどの対処が必要になります。
お風呂場の金属ラックなどはメッキをしていてもサビが発生することがあり、サビたデコボコの表面からカビが発生することもあります。女性なら体験されたこともあるかも知れませんが、ヘアピンをお風呂場に置き忘れたりしたときに、本来ならサビないはずのプラスティックやホウロウにサビのあとがついてしまうこともあります。これは「もらいサビ」と呼ばれ、普通のお掃除では取りづらいシミになってしまいます。
ピアスやネックレスなどの装飾品でも、使用している金属によってはサビが発生することがあります。汗などで溶け出した金属がアレルギー症状を起こし、痒みや痛み、ひどいときには膿が出るなどの困った事例もあります。特に耳を貫通させるピアスや、首周りの汗に触れやすいネックレスは素材に気をつけて購入されるのがオススメです。