サビの豆知識

2014-08-02

サビとは金属が酸化した時に発生する変色・変質のことです。
金属は空気にさらされている時にも、水や酸性の薬品がかかった時にも酸化するので、特に野ざらしになり、雨や風が直接あたる状態が一番自然にサビやすいと言えます。
サビやすい身近な金属といえば鉄や銅が上げられます。サビたまま放っておくと腐食してしまうこともありますが、見た目の風合いを増したり、それ以上サビさせないための保護膜としてわざとサビを発生させることもあります。

錆びにくい金属と思われがちなアルミニウムは、実はこの酸化した保護膜に覆われているため腐食が進まないという特徴があります。アルミサッシや給食の食器などに使われているアルマイトがボロボロにサビてしまわないのはこの性質を利用しているからです。

金や銀、プラチナなどの貴金属に「貴い」という字が使われているのは、酸化しにくくサビを発生しないためです。千年前の金の装飾品などが発掘されることがあるのもこのためです。

サビとは少し違いますが、ナトリウムやカルシウム、マグネシウムなどの軽金属と呼ばれるいわゆるミネラル分は、空気中の酸素と激しく反応するために純粋な塊として置いておくと発火することもあります。水に入れたときにも爆発的に燃える性質があるので、これらの金属を扱っている工場では火事の際も水を使わず、金属から酸素を遮断するために薬品を使用します。

逆に重金属と呼ばれる水銀や鉛などは酸素との反応が緩やかなので、サビるときも緩やかで発火などの危険はありません。しかし酸化するときに熱を生じるのは同じ事で、鉄粉入りの使い捨てカイロが暖かくなるのはこの原理を利用しています。

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