防錆剤Q&A :屋根・外壁の防サビ対策の専門店エイチ-エフェクト

扱う防錆剤について:

2012-04-20

取り扱い防錆剤 について

弊社ではCCP-117と呼ばれる防錆剤を使用しています。

CCP-117とは?

Chemical Chelate Product(ケミカル キレート プロダクト)

キレートは蟹のハサミの意味。配位子中の2個の原子が、蟹が2つのハサミd獲物を挟み持つような形で、中心の金属原子あるいはイオンに配位してできる錯体のこと。

 

「CCP-117」は、主事と硬化剤の2液で構成

主剤の主成分には、強固なエポキシ樹脂構造体を有し、外部からの水(水蒸気)と空気を阻止します。このエポキシ樹脂構造体は、24時間で水の透過度0㎎/ ㎡、水蒸気の透過度2㎎/㎡を示す大変強固な構造体であると共に、サビ内部への浸透力に優れ、錆層の空間を埋めることにより、サビ中に含まれる酸素と水分を押 し出し、サビを固定化します。
さらに、エポキシ樹脂構造体に附加重合されたキレート配位子が、鉄と反応し、進行中のサビを捕らえて安定的なキレート化鉄を形成します。その上で、末端ポリオールが塗膜形成を素早く行い、乾燥途中での外部からの影響を極力除く作用を働きます。
硬化剤のイソシアートは、末端ポリオールと反応し塗膜を形成すると同時にサビ中の結晶水と反応し、水分を除去します。また、サビ中に浸透し、サビの補強を行います。

サビ止めCCP117

このような性能を持っている防錆剤なので、下の特徴を発揮する優れたサビ止めとして使用されています。

サビ特徴1

  • 素早く塗膜を形成し、空気や水等を遮断します。
  • 低温時であっても、乾燥性に優れています。
サビ特徴2

  • 耐水、耐塩水、耐油性、耐薬品性に優れた塗膜を形成します。
  • 柔軟性に優れた塗膜を形成し、繰り返し力を加えても剥離を起こしません。
サビ特徴3

  • 通常の塗料(合成樹脂調合ペイント、塩化ゴム塗料、タールエポキシ、ウレタン樹脂塗料)の重ね塗りができます。
  • 密着性に優れているため塗り替え時の旧塗膜にもよく密着します。
サビ特徴4

  • サビに浸透しやすい低粘土タイプで化学的に成分中の-NCO基が成分中の水分を吸収し、深く浸透します。

 

サビはどうしてできるのか?

2012-04-20

錆とは金属が酸化することで、金属内の電子やイオンが移動することによって発生します。その原因となっているのは、鉄を溶解する電解質である「水」と、溶解を促進させ安定化させる為の「酸素」です。また、水に強電解質である「塩」が加わると、錆の発生は促進されます。

サビができるメカニズム

サビの発生の仕方1

サビの発生の仕方2鉄を代表に、多くの金属は他の物質を混ぜ合わせて出来た合金です。その為、どうしても完全には混ざりきらず、見た目は平らで均一に見えますが、マクロで見てみると、ムラが生じています。鉄には、エネルギーの大きい部分と小さい部分があります。このエネルギーは乾燥状態では反応しないので、錆びることはありません。

 

サビの発生の仕方3しかし、金属の表面に水が付着すると、水が電解質となりエネルギーの移動が始まります。エネルギーは等しくなろうとする為、大きい方から小さい方へと移動します。
サビの発生の仕方4

 

サビの発生の仕方5エネルギーの大きい部分は放出してしまった為、不安定になってしまいます。 そこで安定しようと近くにある酸素や水と結びつきます。
サビの発生の仕方6

 

サビの発生の仕方7 不安定な初期錆は、時間と共に水が介在して酸素と結合を繰り返し、最終的には安定的な錆(酸化鉄)へと変化し、損耗していきます。
サビの発生の仕方8

 

サビを止める最大のポイントは
水と酸素の介在を防ぎサビ内の結晶水を除去すること
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